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平木啓子の奮戦記

大会の様子やイベント事など、平木啓子とパラグライダーにまつわるお話を更新予定!

ワールドカップ マケドニア 4日目

4日目のコンディションは、前日と同じ北東予報ながら弱いとのことでやや北への行程を長く取って、その後南に直進、東、南西、ゴールといったジグザグ84キロとなりました。

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この日のスタートは、奥の山で待っていた20人くらいのグループが大正解で、大半の選手より200m以上高くスタートを切っていました。私は普通のグループに所属。でも大集団だったので、彼らのことは気にせずこの集団で行こうと冷静でいられました。特に問題もなく北のポイントを取って南進。集団の中では若干低めでしたが、私より下に何機もいたのでトップ集団を猛追するこの集団とともに弱いサーマルは突っ切ってガンガン進みました。で、低いまま谷渡りに突入。不安がよぎりましたが渡る前は私より低いグライダーは10機くらいいて(大分少なくなりました)、まあ大丈夫だろうとそのまま突っ込みました。と・・・あれよあれよと下がって最下層に。下には20mほど低い2機のみ。対地もほとんどなくなり、きゃー、神様助けてください!状態になりました。下の2機は山肌を舐めるように進んでいきましたが、私は麓に町がある丘で、なーめなーめグールグール、1周する間に上がったり下がったりもう瀕死です。私より低かった2機はランディングしてしまい、もう絶体絶命・・・と何やら白い大きなものが飛んできました。なーんとコウノトリさんです。最初1羽だったのが2羽になって町の上で回し始めました!キター!神の降臨です!!ありがとー!そのうち白青のエンツォも3羽集まってきてみんなで仲良くガーグリング、大復活できましたぁ。
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その後、この瀕死経験がトラウマになり次のターンポイントを取った後に当たった強めのサーマルで上げちぎりました。回りには、遅れて高めにやってきたちょっと丸っこいグライダーばっかり。でも気にせず上げ続けました。これが大正解だったようで、その次のターンポイントに高ーく向かっていたら、間の平野は上がりがショボかったようでバラけた低い集団があちこちにいてゴボウ抜き!一気に東のターンポイントを取って、南西のポイントに向かう頃には先頭集団が見える位置にまで躍り出ていました。なんちゅうボーナスでしょう。コウノトリさんに大感謝です!残りは楽々、何も苦労することなく無事ゴールとなりましたぁ。みんなが苦しんでいた平野には女子たちもてんこ盛りいたようで、瀕死からの大復活で女子一番でゴールすることができました!
ゴールでグライダーを畳んでいたら、おじさんがニコニコして近づいてきて、「ウチの息子がKEIKOはいいパイロットだ、って言ってたよ」と言ってくれて誰のお父さんだろう?と思いながらも、嬉しくて「ありがとう!ありがとう!」と答えたんだけど、なんとこの日トップゴールしたマヌエル君(かなり若い)のお父様でした。めっちゃ嬉しいッス!

女子トップながら得点は今ひとつの成績はこちらから!

残り3日、諦めずに頑張りまっす!
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プロフィール

平木啓子

Author:平木啓子
☆スカイ朝霧パラグライダー
 スクールインストラクター
☆パラグライダー選手として
 世界各地の大会で奮戦中
☆2009年、2013年 
 ワールドカップ
 女子世界チャンピオン
☆北海道出身
☆静岡県在住

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