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平木啓子の奮戦記

大会の様子やイベント事など、平木啓子とパラグライダーにまつわるお話を更新予定!

第17回世界選手権 in アルゼンチン 7日目

7日目、朝は晴れ間があるものの今までより更に渋いコンディションの予報。そして午後にはアンデス山脈で発達した雲が流れて来て、オーバキャスト気味になるだろうということで、短めでゲートオープンも早くして、南にジグザグ下るの55キロのタスクが組まれました。

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晴れ(雨が降らない)の最終日かもしれないということで、チームジャケットを着て、テイクオフでみんなで記念撮影しました。

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この日は、日本人軽量コンビの大活躍にあやかろうと、バラストのお水を半分減らして軽軽大作戦を実施しました。しかし、スタート前はいつもにも増して劇しぶ、めちゃめちゃ混雑の中で上げなくちゃいけないのにハンドリングがいつもと違ってうまく回せません。いつもガーグルの下をウロウロ。と、沖で回しはじめたグライダーがいて、大量のパイロットが沖に流れて行きました。はぁー、ようやくゆっくり回せます。そんなに上がりは良くないけれど、ステイできるので広々したところにいよーっと、山に残ることにしたのが大ラッキーでした。沖に出た人たちは、上がりが続かなく大量に討死したようです。
そんな状況だったので、少し距離を伸ばして終わるのかと思いきや、徐々に晴れ間が広がって来てそこそこの上がりもあり、スピードレースとは行きませんが順調にいい調子で進んで行きました。自分のポジションもかなり前がかりな位置、気をつけないと張り切りすぎて低く飛び出しちゃいそうな位置です。局面は、南風と北風の変わり目のところ、地上の煙がちょっとの差で真逆を向いていました。小林予報官によるとプチ高気圧的なものができていて、風が吹き出していたのでは?との分析でした。北風ゾーンに入っていた我々のガーグルは上がりが渋くなり中々前に進めなくなっていましたが、遅れていたグループは、南風ゾーンの低いところからすごくいい上げで雲まで上げきり、高ーく我々にかぶせに近づいて来ました。ここで後続に抜かれたくないパイロットたちが上がりの悪いサーマルを見捨て低く先行、前のめりになっていた私も一緒に飛び出してしまいました。高度の余裕はさほどなく大ピンチ!またやってしまったか・・・

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でもこの日はアルゼンチンの神様が救いの手を差し伸べてくれました!低いところで瀕死の状態でウロウロしていましたら、後続の低いグループが合流して来て、みんなで探りあっているうちにいいサーマルをゲット!上げ止まったところで残り12kmファイナルグライドに入りました。ゴールにはあと150m足りない、とGPSには出ています。どうぞゴールさせてください、と祈りまくりました。写真ではあと9.9km、48m足りないとでています。あと少しのところ、8人のグループで5人最後の林を超えられずターン、私は・・・ゴールラインの上5mでゴールできました!やったー!ようやくアルゼンチンでゴールすることができました。

残り4日、どうぞ晴れ日がありますように・・・

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ゴールおめでとうございます。
引き続きゴール目指して頑張って下さい。
2021/11/12(金) 20:07:57 | URL | tanazawa  [編集]

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プロフィール

平木啓子

Author:平木啓子
☆スカイ朝霧パラグライダー
 スクールインストラクター
☆パラグライダー選手として
 世界各地の大会で奮戦中
☆2009年、2013年 
 ワールドカップ
 女子世界チャンピオン
☆北海道出身
☆静岡県在住

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