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平木啓子の奮戦記

大会の様子やイベント事など、平木啓子とパラグライダーにまつわるお話を更新予定!

自宅待機7日目

アルゼンチンから無事帰国しています。検疫所で受けたPCR検査は陰性で無事パスできたのですが、税関のところでワンちゃんに荷物が臭い!と吠えられ開けることになり、オムツに包んだワインを見られて(もちろん未使用です)かなり汗かきましたが問題なく入国できました。変なところに降りたから、グライダーザックに牛の糞の匂いでもついていたのかしら?
今は入国後14日間の自宅等での待機期間中です。17日が帰国日でこの日を0日と数えるらしく、今日で7日目。ひまひま退屈だろーなーと思って、事前にお部屋の片付けやら畑の整理やらやることを沢山リストアップしてたんですが、半分もできてません。1日が経つのはあっという間。時差ぼけがまだ治り切っていない、てのもあるんですが、なーんかゆっくりしちゃうんですよね。ちゃんと社会復帰できるか心配です。10日目に自主検査して陰性の場合、残り4日間は短縮できる、らしいので、10日目に検査を受けることにしました。感染をしている雰囲気はないので、ゆっくりゆったり待機期間はあと2日しかありません。何もやってなくてなんか焦るー。

ということで、やらなきゃいけない事の優先順位をつけまして、本日は順位上位のライン交換の下準備、古いラインをチョキチョキ切って取り外しました。そしてゼッケンを剥がした残りカスをとったり、ベタベタのところに粉をふりふりしたり。グライダーとスキンシップ?です。ライン取付けは、後日ショップでしようと思います。
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狭い場所でグライダーを細長くして一人でライン交換する方もいらっしゃいますが、私は広い場所にバーンと広げて、お手伝い頂きながら左右同時進行でする、てのが好きです。で、まあ感染もしていないだろうし雨の日なら1人か2人しかスタッフもいないだろうから、雨の日にショップに行って手伝ってもらいながらライン交換しちゃおうかなー、なんてタカを括って考えていたんですが、待機2日目あたりに世界選手権に参加していた選手から、「少なくとも6人の陽性者が出たのでみなさん検査を確実に受けてください」と言う連絡が来まして、行くのはやめました。その人たちと同じバスに乗ってたかもしれなくて、症状は無いけど潜伏期間の可能性も捨てられないですもんね。怖い怖い。初めてコロナの脅威を身近に感じました。

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出かけちゃいけないお外はいいお天気です。園児たちがジャングルジムに集まってキャーキャー大騒ぎ。先生はとっても心配そう。退屈で楽々な毎日は、あと2日で終わりそうです。
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第17回世界選手権 in アルゼンチン 表彰式

辛く楽しく長かった大会は終わりました。この日は朝10時から表彰式です。前の晩は、オーガナイザーがパーテイを開いてくれて、勝者たちは美酒に酔いしれたようです。朝、表彰式の会場に入りましたら、なんとなく皆さんお酒くさく、女子優勝者のヤエールちゃんはパイプ椅子の上に寝転がっていました。

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女子表彰。1位スイス・ヤエールちゃん、2位フランス・誓子ちゃん、3位・ポーランド・クラウディア。おめでとうございます!本当に皆さん強いです。自分が勝つには実力だけでは難しいところがありますが、まずは運に見放されないよう今後はしっかり準備して臨みたいと思います。そして日本の小さな巨人、ジャイ子ちゃんは5位。立派です。きっとこの大会で何かを掴んだことでしょう。ますます日本女子の代表争いは激化しそうです。

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総合表彰。1位イギリス・オグデンさん、2位フランス・オノランさん、3位フランス・リュックさん。おめでとうございます!全員OZONEのEnzo3で開発者チーム、あの青いサブマリンハーネスで飛んでいました。グライダーが飛ぶのかハーネスがいいのかパイロットの腕がいいのか・・・まだしばらくはOZONE天下が続きそうです。ということでEnzo4の発売は、来年はない、とリュックさんからお話し頂きました。そろそろグライダーが古くなっている方、Enzo3をおかわりした方が良さそうです。
そうそう、Zeno2は確実に出そうです。そのパフォーマンスを聞きましたら、Enzo3の方がちょっとだけいい、とのことです。ということは来年の新品Zeno2と古いEnzo3・・・性能差は微妙になりそうな予感です。

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国別表彰。1位イギリス、2位スイス、3位チェコ。おめでとうございます!今回、日本は17位。。。2年前、あの華やかな舞台に3位になって立っていたなんて夢見たいです。でも今回はたまたま実力が発揮できなかったんだ、、、と思うことにして、ますます精進しなくちゃと思う次第です。これからも応援宜しくお願いします!

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夜の11時にブエノスアイレス行きの飛行機に乗りました。到着は深夜の1時半。タクシーでホテルに行こうとしたら、そんな真夜中なのにチョウ長蛇のタクシー待ちの列。真夜中になんでそんなに飛行機がバンバン到着するんでしょう?アルゼンチン恐るべしです。グダグダになりながら1時間以上待っていましたが、列は一向に減らず、ウーバーを呼んでようやく夜中3時半過ぎにホテルに到着しました。なんとも長い1日でした。

第17回世界選手権 in アルゼンチン 11日目

大会最終日。朝はスカーっと晴れていましたが、コンディションはいつもとそんなに変わらないとの予報。風は弱く上がりも弱く雲底は1500mほど。北東風が予想されるので、一回北に振った後南下する80キロのタスクが組まれました。

スタート前はまあそんなに悪くない位置取り、まだ15分あるからどこからスタートしようかなー、なんてスタート位置を物色していたら、一斉に周りが動き始めました。あれ?!どうやら15分間違えて入れちゃったらしい!もう何年大会に出てるんでしょう。。。バカバカバカ。空中で入れ直しして、さあ仕切り直し!とは思ったものの、間抜けスタートは尾を引いて、沖に行ったり山に戻ったりあわあわしているうちに低くなって平野のショボいサーマルにしがみ付くことになりました。

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ランディングしちゃうグライダーもいたりして、もう必死でした。今日は遅れてもいいからゴールしたいよー、と念仏のように唱えながら30分以上いたんじゃないかなぁ、ようやく移動できる高さになり、生き残った数機とグライドを始めました。遠くに先頭の大集団蚊柱が見えます。風は北東風ではなく南西から南のアゲンスト、回してるとどんどん押し戻されます。コアも小さくて絡みづらい。そしてサーマルトップは1200mくらいであげ止まっちゃうので1回のグライドで数キロしか進めません。全然トップ集団には追いつけそうもありません。と、徐々に遅れてたグライダーが集まって来て10機以上の集団に、、、あららーこの中に日本人が4人もいるー。。。日本人絶不調4人組です。絶好調コンビとダメダメ4人衆、最終日も見事に別れました。。。

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やがてこの小集団は生き残りゲームとなり、私はしつこく回して生き抜いたのですが、ゴールまで残り13キロあたりでコンディションが終わってしまい、私の世界選手権はゲームオーバーとなりました。

ダメな成績はこちらから。。。

本当に今回の大会はダメでした。運に見放されたと言うよりは、初歩的なミスがたくさんあって運が離れていった、と言う感じです。応援してくださいました皆様、こんな結果で終わってしまい本当に申し訳ございません。長らくお休みを頂いて来ているのに面目ありません。でも今回はかなりの不完全燃焼ですので、まだまだ大会で頑張りたいという気持ちが強くなりました。これからも応援のほど、宜しくお願いいたします!

第17回世界選手権 in アルゼンチン 10日目

10日目の朝は曇り空、予報はバラバラで雨予報だったり夕方まで降らない予報だったり。晴れることを期待して11時にテイクオフに上がりました。
すると12時過ぎから晴れ間が広がり、なんとかダミーはテイクオフレベルでステイ。レースができるか微妙でしたが、56キロのタスクが組まれ、14:30にレースがスタートしました!

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スタート時間までの空中待機時間は、狭い範囲に150機がひしめきあい、上がりが悪いので徐々に下がっていくような展開でしたが、スタート時間になって南東の晴れている空域に出たら、そこそこの上昇!これはいけるかも!サーマル3個目くらいまでは、前の方のいいポジションでガンガンご機嫌に進みました!

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と、曇りゾーンが広がり始めたら途端に上がりが悪くなり、うっかり飛び出していてサーマルを求めて低くウロウロ。。。敢えなくランディングとなりました。この切り替えができないんですよねー。賢い人たちは後ろで高く静観か、うっかり前に出ていてもチョロチョロ動いちゃいけないと判断してしっかり上げていたと思われます。コンディションの変化で飛び方を変えなくちゃいけないのにできない、、、いつまで経ってもダメですね。結局レースはこのあとコンディションが復活することはなく、トップが37kmまで飛んで終了しました。
ランディングした場所は、アスファルト道路まで結構距離のある畑のど真ん中。こんな時、グーグルさまは素晴らしくて、畑の間を走る泥んこの細い道も表示していてくれてて、それを頼りにアスファルト道路を目指してヒーヒー歩きました。30分ほど歩いたところで回収車が迎えに来てくれました。少し先にある牧場の番犬がこちらを睨んでいて恐怖だったので、とっても助かりましたぁ。

代わり映えしない成績はこちらから。。。

いよいよ最終日。いい飛びを目指して頑張ります!

第17回世界選手権 in アルゼンチン 9日目

9日目は朝から雨。でも昨日、そうそうにキャンセルを決めてしまったけど出来たんじゃないか、と選手からブーイングがあり、この日は11時まで待ってからキャンセルとなりました。早く決めても長々と待たせてからキャンセルにしても文句は出ます。オーガナイザーって本当に大変。

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雨なので観光にも行かずお家でまったり。不調なお二人がラインチェックをしました。コンペを始めてあまり経ってないけど頭角をメキメキ表しているK林君は、ラインチェックにもノウハウを一杯持っててびっくりです。おじさんたちも感心しきりでした。

エアスペース侵入問題は、FAI(国際虚空連盟)のお偉いさんがタイミングよくいらして、その人の一言でバサっと決まりました。「ルールブックに書いてある通りの判定方法(計算式)を採用する」当たり前のようなことですが、計算式によって違反になったりセーフになったりするようで、何とか覆そうとケンケンゴーゴーだったのです。インドネシアでのアジア大会の時は覆っていましたっけ・・・

さてさて大会は残り2日。お天気になりますよーに!

第17回世界選手権 in アルゼンチン 8日目

この日は曇りのち雨予報。午後には積乱雲が発達するだろうということで、朝の段階でキャンセルが決まりました。
でも何故だかお空は晴れて来て、いい感じの積雲もモクモク。10時頃に予報が更新されて雨は5時まで降らない予報になったとか。タスクができそいうなできなさそうな難しいところでしたが、もはやキャンセルになってしまったのでみんなで観光に出かけました。

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標高2000m、アンデス山脈への入り口のようなところに位置するタフィ・デル・バジェ (Tafí del Valle)に行って来ました。森林限界を超えたザラザラっとした山肌の山に囲まれた盆地状のところ。歩いている人はあまり見かけませんでしたが、まちが点在していて割と人が住んでいる模様。何を生業として暮らしているんでしょう?畑は見当たりません。馬や牛は柵のない草地(道路脇もOK)で自由に草を食んでいました。

現在、TASK5でAirspace(飛行機の侵入路などパラグライダーで入ってはいけない領域が定められています)に入ってしまって大きく減点されている人たちがおり(40人くらいいる模様)、入ったか入っていないかの判定方法で大いに揉めています(10m以下だと計算の仕方で変わるらしい)。結果次第では順位が大きく入れ替わるので大紛糾中。幸い日本人は誰も入っていないので日本チームは静観しています。雨で飛べない鬱憤がたまっているので、チームリーダーブリーフィングは大炎上しそうです。今回のチームリーダーはコロナ絡みの手続きやら何やら気苦労が多いことでしょう。本当にお疲れ様です。

まだまだ紛糾中の結果はこちらから!

悪いお天気が続く予報です。。。

第17回世界選手権 in アルゼンチン 7日目

7日目、朝は晴れ間があるものの今までより更に渋いコンディションの予報。そして午後にはアンデス山脈で発達した雲が流れて来て、オーバキャスト気味になるだろうということで、短めでゲートオープンも早くして、南にジグザグ下るの55キロのタスクが組まれました。

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晴れ(雨が降らない)の最終日かもしれないということで、チームジャケットを着て、テイクオフでみんなで記念撮影しました。

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この日は、日本人軽量コンビの大活躍にあやかろうと、バラストのお水を半分減らして軽軽大作戦を実施しました。しかし、スタート前はいつもにも増して劇しぶ、めちゃめちゃ混雑の中で上げなくちゃいけないのにハンドリングがいつもと違ってうまく回せません。いつもガーグルの下をウロウロ。と、沖で回しはじめたグライダーがいて、大量のパイロットが沖に流れて行きました。はぁー、ようやくゆっくり回せます。そんなに上がりは良くないけれど、ステイできるので広々したところにいよーっと、山に残ることにしたのが大ラッキーでした。沖に出た人たちは、上がりが続かなく大量に討死したようです。
そんな状況だったので、少し距離を伸ばして終わるのかと思いきや、徐々に晴れ間が広がって来てそこそこの上がりもあり、スピードレースとは行きませんが順調にいい調子で進んで行きました。自分のポジションもかなり前がかりな位置、気をつけないと張り切りすぎて低く飛び出しちゃいそうな位置です。局面は、南風と北風の変わり目のところ、地上の煙がちょっとの差で真逆を向いていました。小林予報官によるとプチ高気圧的なものができていて、風が吹き出していたのでは?との分析でした。北風ゾーンに入っていた我々のガーグルは上がりが渋くなり中々前に進めなくなっていましたが、遅れていたグループは、南風ゾーンの低いところからすごくいい上げで雲まで上げきり、高ーく我々にかぶせに近づいて来ました。ここで後続に抜かれたくないパイロットたちが上がりの悪いサーマルを見捨て低く先行、前のめりになっていた私も一緒に飛び出してしまいました。高度の余裕はさほどなく大ピンチ!またやってしまったか・・・

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でもこの日はアルゼンチンの神様が救いの手を差し伸べてくれました!低いところで瀕死の状態でウロウロしていましたら、後続の低いグループが合流して来て、みんなで探りあっているうちにいいサーマルをゲット!上げ止まったところで残り12kmファイナルグライドに入りました。ゴールにはあと150m足りない、とGPSには出ています。どうぞゴールさせてください、と祈りまくりました。写真ではあと9.9km、48m足りないとでています。あと少しのところ、8人のグループで5人最後の林を超えられずターン、私は・・・ゴールラインの上5mでゴールできました!やったー!ようやくアルゼンチンでゴールすることができました。

残り4日、どうぞ晴れ日がありますように・・・

第17回世界選手権 in アルゼンチン 6日目

6日目の朝は、太陽の光が差しています!今日はすごく良くなるといいなー、と期待して宿を出ました。

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テイクオフに着きましたら、いつものような雰囲気。どん曇りで昨日よりはいいですが寒いです。減率は昨日より少し悪い、ということは、またまた弱い上昇でみんなでひしめき合いながら集団移動のレース展開、ということでしょうか。苦手です。
写真はランチパックを配ってくれる小屋。ランチパックは、野菜たっぷりのサンドイッチやスパニッシュオムレツ見たいのだったりと毎日変わるので結構いいです。それに500CCのペットボトル1本とフルーツ取り放題(りんご・バナナ・みかん)が付きます。

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こちらはブリーフィング風景。終始、東絡みの風で弱いでしょうということで、南西に行って北東に上がり、北西のゴールに向かうという70kmのトライアングルタスクが組まれました。

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さてレース、またまたゴールに届かず降りてしまいました。。。本当にダメダメです。この日は、目を三角にしてアクセル全開で突っ込むとか、周りに釣られて低く飛び出しちゃうとか、そういうのは全然なく、リズムよくサーマルを乗り継いでトップ集団より若干遅れ気味の位置で推移していたのですが、最後のサーマルに見放され敢えなく撃沈です。何が悪かったのか、、、今振り返ると、最後のサーマルは右か左かもはや運を天に任せる状態でした。その前の最後のターンポイントを取りに行く前にラインから少しシフトしたところにあったサーマルは、前を低く集団がターンポイントを取りに行ってあげ直していたので、このサーマルを拾うという選択は、拾っていればゴールできただろうけど通常のレース運びではあり得ないから「たられば」です。更にその前のサーマルは雲底まで行けそうでしたが、途中から上がりが弱くなり、あげ続けるとどんどん遅れて前との距離が開いてしまうのでこの見切りも止む無しだったかと。ということで一番大きなミスはその前のサーマル。上昇よく雲底まで行けるサーマルだったのに明かに周りに釣られて早めに離脱してしまいました。その前まで離脱タイミングがよくポンポンサーマルを乗り継いでいたので調子に乗ってて深く考えずに発射してしまいました。それ以外にも少しトップ集団との差が開いて焦っていたこと、ガーグルの下に日本人やら女子がいて出し抜こうと考えてしまったこと、など邪念にまみれていました。雲底につけてからグライドに入った方が、明かに効率が良くていいポジションをキープできていたのに忘れ去ってしまっていました。。。状況判断、分析力、無心、何にもかも足りません、、、猛反省です。

寂しい成績はこちらから。。。

あと何日飛べるのか。大会の残り日数は5日ですがお天気が微妙です。
まずはゴールを目指して頑張りたいと思います。

第17回世界選手権 in アルゼンチン 5日目

5日目の朝は、極寒!小林予報官によるとテイクオフの温度は8度とのこと。ありったけの服を着て出発しました。お昼頃までテイクオフは霧に包まれていて、それはもうブルブルで私は着ている服だけじゃ足りなくてカッパを取り出して着ていましたが、韓国のムンサブさんは長ズボンがないらしくスピードシャツを履いていて、今時の若者風のファッション(股下がやたら下がっているスタイル)になっていました。

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お昼頃になって霧が晴れ始め、70キロのレースが組まれました。今日も飛び立ったらすぐそこが雲底で、雲についたら前に出して高度を下げ、また山に戻ってあげ直して、を繰り返していると徐々に集団はスタートシリンダ近くの沖に出始めました。と、XC Trackを見るとスタート時間が表示されていない、、、手袋外してピコピコ、進めたり、一回電源落としたり、近くにグライダーがいるとぶつかりそうになるので集団から外れてピコピコ、スタート5分くらい前になって漸くスタートシリンダがスタートシリンダの設定になっていなかったことに気づきましたぁ。本部から送られてきたQRコードにはそんな罠が・・・(というか確認しなかった自分が悪い)なんとか集団の下に合流し、若干遅れましたがギリ間に合いました。。。

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これは選手の誰かが、WhatsAppに投稿してくれた写真を拝借しました。こんな感じで密に飛んでいます。
この日は沖を使って進む展開で、減率はいい、って話でしたがそんなことはなく、スピードレースというよりは集団でサーマルを探し探し進む感じでした。私はスタートが遅れたのが功を奏し、蛇行しながら進む先頭集団の後ろから直線的コースを取った小集団がサーマルをヒットしたのに合流でき、やがて先頭集団の下に合流できました。この先はベンチュリーになっていて風が強いので注意しましょう、とブリーフィングで言われたところ。さあ、これから!少し遅れてもいいからしっかり上げて先頭になんとかついていこう・・・と回そうとしたのですが、右も左も上げずに突っ込む選手に挟まれやむなく低いまま離脱。これが運の尽き(いや、その後も2回は復活のチャンスがあったかも。。。)で、その先で強い風にちぎれちぎれになるサーマルを捉えきれず、敢えなくランディングしてしまったのでした。。。はぁー(深いため息です)。
良かったのは、藪漕ぎしないと広い道路に出られなさそうだったんですが、回収車が農場を通って迎えに来てくれたこと。ありがたやありがたや。しょんぼりな選手を乗せた大きなバスに送ってくれました。と、そこには見知った顔が。JAPANリーグ1位のN山さんと2位のH川さんではありませんか。私は3位。ダメな3人でHQに戻ってしょんぼりグダグダしていましたら、さらにもう一人しょんぼり帰って来ました。JAPANリーグ4位のI崎さんです。はぁ、こんなことでは日本を背負って立てないですね。がっくりです。
この日は、メキメキ上達中の若手・小林選手と個人参加のジャイ子さんが見事ゴール!おめでとうございます!!

私めも邪念を捨て、まずはゴールを目指して頑張りたいと思います。。。

どうしようもない成績はこちらから。。。

第17回世界選手権 in アルゼンチン 4日目

大会4日目は、またまた雨のためキャンセルです。気温はかなり低くて、家の中でもジャケットと長ズボンじゃないと過ごせません。出発前に前のりでPWCに参加していた廣川さんから「ものすごく暑いからダウンジャケットは要らないよ」という情報が入っていたので、厚着用の服が少なくて難儀している人が多いです。でも私は予備魔なのでたくさん持って来ているので大丈夫です。(旅行中に一度も着ない服とかをよく持ち歩いています)
昨日の大荒れタスクですが、先行していたオノラン(フランスのトップ選手)が、「低いところはすごく荒れていて危ない、レベル3(レースをするには危険なコンディションというレベル)だ」と発信したんだけど、オーガナイザーが止めるか続けるかをしばし保留、この間、この情報を聞いた他の選手たちはストップになると予想し高くあげてストップになった時に有利になる行動を取った、ということで、全ての選手にフェアではなかった、という理由でストップ(点数がつく)ではなくキャンセル(点数は付かない)となりました。大きな得点ではありませんが、上位は最後に1点2点で大きく順位が変わる可能性がありますからね。大きな決断です。

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宿でグダグダしていた1日でしたが、夜にTUCMAN日本人会の橋本さんから夕食のご招待を受けました。日本語でみんなでワイワイと楽しそうにお話しされていました。ご馳走様でした!日本の方のバックアップがあるのは、とても心強いです!よろしくお願いします。

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プロフィール

平木啓子

Author:平木啓子
☆スカイ朝霧パラグライダー
 スクールインストラクター
☆パラグライダー選手として
 世界各地の大会で奮戦中
☆2009年、2013年 
 ワールドカップ
 女子世界チャンピオン
☆北海道出身
☆静岡県在住

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