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平木啓子の奮戦記

大会の様子やイベント事など、平木啓子とパラグライダーにまつわるお話を更新予定!

キシャダ2017挑戦ー7日目

最終日。朝6時、眠い目をこすりながらホテルの前で待っていると、昨日200キロ先までお迎えに来てくれたハズガッチさんが朝もお迎えに来てくれました。うーん、お仕事とはいえご苦労様です。
この日は、朝から雲がモクモク、そして風は強めです。毎日毎日、ほんとに色んなコンディションです。そして朝から夕方の間にもコンディションが変わるのでいいトレーニングになります。珍しく北東のサイドウインドがかなり強く、飛んだのは8機ほど。私のエンツォ3でもたまにバックしていたのでD以上(重め)じゃないと無理だったでしょう。8時頃に急激に上がりが良くなり、1250mでスタートです。

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今日も南西のキシャラモビリン経由。ジュリアン先生と去年400キロ飛んだジョアンナとスタートしたのですが、80キロのボアビージェンという町のあたりで雲がなくなり、またしてもブルーの試練の時間帯となりました。彼らは西に進んで行きましたが、北の方から雲が段々出来始めたように見られたので私は北西コースを選択。一人旅です。この時間帯、なんとか凌いで200キロの台地に到着13時30分、早くはないので400キロは無理ですが日本記録は充分に狙える時間です。風もアクセル踏まずに時速60キロ、明日の飛行機は18時発なので朝帰りしても全然OK、行けるところまで行くぞー!!と意気揚々と台地に乗り上げたのでした。

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人生とは中々うまくいかないものです。日の入りの17時30分まで飛び続けるつもりだったのに、こんなにおいしそうな雲がモクモクなのに、風だってソコソコ吹いているのに、朝帰りしたってオッケーなのに、、、225キロ付近に14時30分敢え無くランディングです。降りるなんて全然思っていなかったので、慌ててランディング場所を探したのですが見つけられず道に降ろさせて頂きました。セアラー州とピアウイ州を結ぶ主要道路(グーグルマップでは太い黄色の道です)ですが、着陸後1時間の間に車2台とバイク1台しか通りませんでした。助かりました。この日はジョアンナが330キロ飛びました。私を拾った車(さすがに違う運転手さんでした)が彼女を拾いに行きましたので、奇しくも帰りは希望通り(?)の午前様となったのでした。。。はー、私も300キロ超えしたかったです。
今年は記録更新ならずです。残念です。応援くださいました皆様、申し訳ございませんでした。。。
でもすごくいいトレーニングになりました!まだあまり仲良くなれていなかっエンツォ3とフルコラップスなんかも経験しちゃったりして(直り方はかなりジェントルでした)めっちゃ気心しれた間柄になることができました!

初日 130キロ 5時間半
2日目 飛ばず
3日目 200キロ 4時間
4日目 100キロ 3時間
5日目 145キロ 3時間半
6日目 235キロ 7時間半
7日目 225キロ 6時間半
7日間で1035キロ 30時間のフライトでした。

今朝、朝ご飯を食べていたら地元のブラジル人パイロットに、「昨日はなんで降りてしまったんだ?」と聞かれたので、「自分を信じすぎた」それから「考えすぎた」と答えました。昨日は降りる前までは、自分が思ったところにサーマルがあってもう自信満々で進んでいまして、最後のときもそこだー!と突き進みまして、間にぽやぽやってサーマルはあって、でもあげなくても大丈夫、てな感じで変に自信過剰ですすんでしまって敢え無くランディングしてしまったのでした。そしたら彼曰く、「自分に自信を持つて飛ぶのはいいことだと思う。考えずに飛ぶパイロットはラッキーでしか記録が出せず、自分を信じて飛ぶパイロットは実力で記録が出せる。あなたにはそれができる。」といってくれたのでした。なんとも感激してしまいました。来年も彼の言葉を信じて挑戦を続けたいと思います。また来年も応援宜しくお願いします!


これから35時間くらいかけて日本に帰ります!
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キシャダ2017挑戦ー6日目

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挑戦6日目。朝っぱらから珍しく青空、さぞかしテイクオフの風は強いかと思いきや超ライトウィンドウでバンバン下のクラスのグライダーがテイクオフしてリッジ帯は大混雑ですが、まさかのスタート前に降りてしまうグライダーが2機。ヒー。朝4時半に起きて6時にホテルを出発、6時50分テイクオフ、なのに7時半で降りてしまうなんて悲しすぎますよね。めっちゃ慎重に空中待機しました。
写真のように今日は朝からブルー。8時10分頃に昨日より高いサーマルトップ1200mでスタートです。

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今日は沢山飛んでいたので、珍しくグループでスタートです。ですが、サーマル間隔が広いのと、上がりがイマイチでドンドン脱落して行きます。慎重に慎重に進みます。今日は、初めて少し南回りのキシャラモビリン経由。2年前は何回も通ったのですが今回は初めてのコースなので少し後ろから行きたいところなんですが、何しろ一番ハイエンドのグライダーなので何もしていないのにズンズン前に出てしまいます。まーしょうがないですね。

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そんな中、一緒の高さスピードでくるのは、タンデムのジュリアン先生!ニビュークのイクマというBクラスのタンデムバージョンのプロト機らしいのですが、えー??ってくらいハイパフォーマンスです。スピード・グライド、エンツォ3にちょっと劣るくらい。そういえば2年前にタンデムで400キロ飛んだオゾンのタンデムプロト機もめっちゃハイパフォーマンスでしたっけね。デカグライダーの能力は全くもって侮れません。
そんなこんなしていましたが、一緒のグライダーたちはいつのまにか何処かにいなくなり一人で山エリアをしのぎ、いよいよ200キロ超えの台地に突入です。14時30分。随分時間がかかってしまいました。残り3時間で200キロはおろか150キロ以上飛んで日本記録更新もままなりません。風も弱く、1段目のアクセル踏んで50キロくらい。でも雲底は2500m、雲は良い間隔でポコポコあって上がり良く、きっと300キロ超えフライトはできそうな感じなんですが、、、だーいぶん悩みましたが明日の最終日に賭けるため(300キロ飛んで変なところに降りると、おそらくホテル帰着は2時・3時になるのです)降りる事を決断、15時30分235キロ地点にランディングしました。


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今日、100キロ超えて飛んだのは私だけだったようで、車は私の動きに合わせて配置されていて、なんと降りてからたった30分でお迎えが来たのでした。帰り道は400キロ、23時30分にホテル到着です。シャワー浴びて、明日のために少しでも寝なくちゃです!(拾ってもらって、町で食事してビール飲んであとは車の中で寝てるだけですので、実は意外と寝不足ではありません。ハズガッチ(運転手さん)に感謝感謝です。)

キシャダ2017挑戦ー5日目

挑戦5日目。前の日に300キロ飛んだタンデムのジュリアンに「昨日お前に何があったんだ?」と聞かれたので、「標高の高くなる山エリアに早い時間に突っ込みすぎたんだと思う。条件が良くなるまで待った方がいいような気がする」といいましたところ、「記録を狙うなら待たずに行くべきだろう。それはリスクだけどチャンスでもあるんだ!」と言われました。そうですよねー。リスクを負わずして成功はあり得ない!と考えを改めました!!
そしてこの日、対流は良くて上がりはいいんですが如何せん雲底高度が上がりません。1000m以下。そんな中、8時過ぎにジュリアン先生スタート。やっぱ違います。思い切りがスカッとしてます。イよーしっと私もスタートです。8時10分、雲底1050m、、、低っ!

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低いながらも鳥さんの助け等借りながら何とかマダレーナ通過、山エリアもしのぎいよいよフラットに到着ですが、朝にあった雲はすべてどこかに消えてしまい完全なブルー、風もなくなりのっぺりした空気の中、11時30分に145キロでランディングです。はぁー、今日も午前様です。ですが、この日飛んだ中では一番とんだそうです。

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ランディングさせてもらった農家のお家では、回収車が来るまで休みなさい、とハンモックを用意してくれました。日陰の心地よい風が吹く中、極上のお昼寝をさせていただきましたぁ。ほんと皆さん、優しいです。

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このお宅ではアルマジロを飼っていまして、食べるのか(と聞いたつもり)と聞きましたら、うんうん、とうなずいておりました。

キシャダ2017挑戦ー4日目

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今日は朝は曇り空。どうやら夜に雨が降ったようでテイクオフはしっとりしていてホコリっぽくなくて気持ちいいです。風は強めですがCクラスもバンバンでており安心してテイクオフです。雨の後なのでさすがに上がりは渋く、リッジでじーっと待機。雲がとれて薄日が差し始めたらいよいよスタートです。7時30分、雲底1150mです。低っ!
雲底が低かったのと日射も少なかったので慎重に慎重に進みました。今日は珍しく回りにグライダーがいて協力しあって60キロのマダレーナまで進みました。マダレーナ到着は9時50分!早いです。この頃から高層雲が薄くなり雲底も上がり始めたので、これは記録に向けてスピードアップです!

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順調に進んで山エリアに到達、対地はあまりありませんが雲が連なっているので何とかなるだろう、と安易に前に出てあれあれ〜っというまに地上人になってしまいました。97キロ地点に10時30分ランデイングです。愕然。今日は400キロ飛んで午前様するつもりだったんですが、24時間前の午前様になってしまいました。はぁー。
めっちゃ風の強い中でのランディングだったので、地元の人たちが駆け寄って来てくれました。優しいですね。パッキングもベランダ?まで運んでくれてさせてくれました。

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帰りの道は、こんな感じのステキな雲たちです。と書いていて2年前にも同じようなことを書いたのを思い出しました!あの日は確かマダレーナに9時30分に着いて今までにない早さに記録記録と勢い込みすぎて突っ込んで同じようなところに降ってしまい、1時間遅れのタンデムが頭上を通過して行って400キロ飛んだのでした。ということは、、、標高が高くなる山エリアに雲底の低い時間に突っ込んではいけないということ?条件が揃うまで待つ・・・なんてできるんでしょーか。修行修行です。
今日の生き残りはタンデムのみ300キロ飛んだそうです。

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他の人が回収されるのをレストランで待つことができました。ブラジルに来て初めてのレストランです。ビュッフェスタイルで好きなものを皿にのせ重さで金額が決まります。にくにくと日本では高級フルーツのパパイヤとマンゴー山盛り。750円でした。

キシャダ2017挑戦ー3日目

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挑戦3日目の朝は晴れ!早朝から雲もポコポコ出来ていていい感じです。イソイソとテイクオフに上がったところ、、、今日もビュービュービューって感じで風が吹きまくりです。いい感じなのに残念。でも昨日は11時頃から飛べたらしいので、今日はウエイティングすることにしました。
テイクオフでグーグー惰眠をむさぼっていましたら、どうやら何人か飛び出したようなので様子を見て飛ぶ事に。大分強めですがスピードのあるエンツォ3なので大丈夫・・・と自分に言い聞かせながらテイクオフです。常に強いので何が大丈夫で何がリミットオーバーなのか自分で判断できません。この日はかなりキンキンリミットでした。飛んだのは6機ほど。

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11時半スタート。地表は相当あったまっているので雲底はスタートから1800mくらいあり、楽々、鬼門のマダレーナ通過です。そして一昨日降りてしまった100キロ地点の山エリアに到着、雲底2800mにもなったので山に見えません。楽々パスです。昨日、何人かのパイロットから山は危険なので通らない方がいい、ましてや降りるなんてあり得ない、と注意されました。今までに3人レスキューを投げているそうです。通らない方がいい、なんて4年目にして初めて知りました。危ない危ない。今日は高さがあったので大丈夫そうでしたが、忠告通り南側を通過しました。

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その先もいい感じでクラウドストリートが続いており、降りる心配は全くない感じですが、如何せん、スタートが遅かったので記録は無理でしょう。

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200キロ地点のノバルーサスに到着。明日に向けて早く帰りたいので先に行くのは止めて(この先は回収がスゴく大変なので帰りが遅くなってしまうのです)15時半にランディング。4時間で200キロですから相当ハイペースです。朝からこの条件で飛べていたならなぁ。そう上手くは行かないんですよね。
17時に回収車が来て早く帰れるナー、なんて思っていましたら、更に40キロくらい先に降りたパイロットがおりそやつの回収に手間取り結局帰り着いたのは夜の10時でした。またまた寝不足ですが明日も頑張らなくちゃです!

キシャダ2017挑戦ー2日目

昨日、山の中の回収の大変なところに降りてしまったので、12時半に降りたのにホテルに帰り着いたのは夜の8時半でした。また寝不足です(朝は5時半朝食、6時15分ホテル出発です)。でも今日は朝から晴れ間があってめっちゃ良さそうなので張切ってテイクに上がりました。
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こんなに良さげですが風ビュービューです。中々上手い事行きませんね。私より1週間前から来ている知り合いのフランス人は、7日間中飛べたのは3日、しかもあまり良くなかったとか。。。ヒー。ほんとにお天気ばかりはどうしようもありません。

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テイクにいる人たちで記念撮影。11月も大分過ぎたのに人がたーくさん!最初の年は11月になるとめっきり人が減っちゃったのに変わって来たようです。ブラジルも気候が変化してきてるのかなぁ。
今日は風が落ち着くのを10時まで待ちましたが、疲れているので諦めました。明日に期待です。残り5日、いい飛びできますよーに。

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今年のハズガッチ(運転手)さん。兄弟かなぁ。おっきーです。グライダーを軽々と持ってくれるので嬉しい限りです。

キシャダ2017挑戦ー1日目

エクアドルからブラジルキシャダにやって参りました。いやー、遠かったです。地図で見るとアマゾンを超えてひとっ飛び、って感じなんですがあまり行き来がさかんではないらしくアマゾン越え直行便がめちゃ高かったので、時間のかかる安チケットにしたのでした。一旦アメリカのマイアミに行って、そこからサンパウロに行って、再び北のフォルタレザに行くという経路です。エクアドルのグアヤキルを5日の朝6時45分に出発し、フォルタレザ到着は翌日の午後11時、ホテルについたのは日が変わって7日の深夜1時でした。4580キロを42時間、日本からより遥かに遠かったです。空港に着く度に現地時間にセッセと合わせていたのですが、着いてみたら結局同じ時間帯でした。この長旅の疲れがどっと出た瞬間でした。

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えらく疲れた移動でしたが、挑戦日は7日間しかないので朝5時に起きてテイクに上がりました。めっちゃ曇っていますが、エクアドルよりかなりカラカラ乾燥しています。次第に晴れる事を期待して飛び出しました。
やっぱ風強いです。サーマルが活発になるまで待ってる間はENZO3で1桁台。2年ぶりなのでちょっとドキドキでした。

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例年、初日は30キロくらいのところに降ってしまうので今年は慎重に行きました。レースだったら捨ててしまうようなサーマルも丁寧に拾いつつ牛歩戦術です。対地200mを切るまで下がってしまう場面もありましたがなんとか上げ直し60キロ地点のマダレーンに到着。今年は悪い通例から脱しました!出だしは1100mしかなかった雲底も徐々に上がって1400mに。でも日射は少なくグライドは伸びません。今日は疲れてるし練習がてらゆっくり行こうと気持ちを切り替え西に向かいました。それにしても360度似たような景色。センタリングしていると自分の進むべき方向がわからなくなります。

その後も慎重に進み、100キロ地点のタボーザに到着。最初の年(2013年)はよく来ていた町ですが、そのあと北東の風向きのことが多く、またいい風向きの時は途中で降りてしまう等、中々これていなかった町。なんだか嬉しいです。そして到着時間は意外に遅くない・コンディションもよくなって来た!世界記録は無理そうだけど日本記録はもしかしてもしかして・・・

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なんて邪念に捕われながらセンタリングしていましたら、コンディションを読み誤りまして降りてしまいました。集中しないとだめですよねー全く。山地帯に突入していて対地が少なくなっていいた上にちょっとブルーっぽくなった時間帯だったのであれよあれよと低くなって終了です。130キロ。

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山間部の家が3件くらい固まっているところに降りて、軒下で涼まさせて頂きながら回収車を待ちました。ふごっふごってなんの音かと思いましたら、ぶーぶーさんも涼んでいました。

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なんかこう質素でいい佇まいのお家でした。すごく綺麗にしているし。でも立派な冷蔵庫があって、この人たちの現金収入は何なのかなあと不思議です。お金持ちではないけれど幸せそう。ブラジルの田舎の人はいいですねえ。

私のスポットの軌跡はこちらから

参加してる人の軌跡はこちらから

帰り道も付けっぱなしなので車の軌跡も乗っちゃいます。

エクアドルワールドカップー最終日

あんまり飛べていないのに早くも最終日となりました。しかし遂に晴れ間の見える朝!今日こそがっつり飛ぶぞー!と気合を入れてテイクオフに上がりました。

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62キロのタスク。今日はガンガンコンディションになるのかと思いきや、スタート時間の頃にはいつものドン曇りになってしまい激シブの生き残りレースの様相となってきました。なんとかテイクオフ+200mほどをキープといった程度。写真はスタート時間になったのでテイクオフの反対側に山からこぼれてスタート方向に向かっているところ。ダラダラ斜面に日射なし。町までの滑空比競争で終わってしまいそう。

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ところが町の上空に来てみるとリフトがアチコチにあり、ほんのうっすらでも日が射すとしっかりしたサーマル発生。さすが赤道直下のエクアドル。北半球とは違います。なんだか行ける手応えを感じスピードアップです。スラム街の上空(家々の壁は布で覆われているだけで風ではためいていました。貧富の差の大きな国です)で、パイロットが右回りしたり左回りしたりの大混乱ガーグルになってしまって嫌気がさし、回さず低いままその先のサーマルに突っ込みました。これが大正解、トップグループに合流することができたのでした!(降りなくてよかったぁ)

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トップグループには女子トップを争っているイエールちゃんがおり、前回のお礼にと写真をパチり。とここまでは余裕かましていたのですが、このあと欲と邪念に惑わされ迷走してしまいました。コンディションは強くなったり弱くなったりを繰り返していて、強い時は前に前に、弱いときは落ち着いてしっかりあげてから行かなくてはいけなかったのに、途中から先行するグライダーに釣られ自分で考えないで低いまま前に前にですぎてしまい、めちゃ低くなって上げ直すのに時間がかかって大きく遅れてしまったのでした。はぁー、こんな大切な局面で悪い癖がでてしまいました。。。まだまだ精神修行が足りません。イエールちゃんに追いついた時点で女子トップ狙いで多少遅れても一緒に飛べば良かったのに、もっと総合上位でゴールしたいという欲に目がくらみ大失敗をしてしまいました。
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ヘロヘロになりながら何とか上げ直し無事ゴール。上げている途中からまたコンディションが強くなりだしたのですが、その前にあまりにも低くなってたのでつい上げすぎてしまい400mもゴールで余してしまいました。。。この高度があれば、、、

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イエールちゃんに捲られ、女子2位でした。3点差です、無念。最後にあんなに上げすぎなければ、あの時左に行かなければ、あの時前に行かずにしっかり上げていれば、、、反省しきりです。でもイエールちゃんはすごくいい飛びをしていました。グングン成長している感じです。3位はフランスのサウリー。この方も毎年上手くなって来ています。私もまだまだ成長できるはず!見習わなくてはです。

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総合は、1位オノラン(フランス)、2位ステファン(スイス)、3位ゾラン(ノルウエー)

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こちらは参加女子でパチり。日本のJ子選手は飛行機の時間なので残念ながら帰ってしまいました。

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トロフィー?といいますかなんといいますか、2位なのでグライダー部分に「2」と書いてあります。1位は「1」なんでしょうね。総合の人も一緒のものを貰っていました。ラインが1本切れています。なんだかちょっと残念な感じ。

残念だったけどそんなに悪くない結果はこちらから!

女子優勝は逃したのですが、総合で17位でした!有力選手はそんなにたくさん出ていないとはいえワールドカップで17位なんて自分としてはめっちゃ嬉しい成績です!これからも色々反省しながらも攻める飛びをして行きたいと思います!!

今はマイアミ空港です。この後ブラジルで1週間、クロカン記録に挑戦してきます。

エクアドルワールドカップー6日目

今日も曇りスタートです。太陽はどこに行ってしまったのでしょう?3日周期で天気が変わるのだとしたら、今日は良いはずなのですが、非常に雰囲気は悪いです。

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昨日、キャンセルになった後にOギーとH川さんがタスクを回わることができたらしく、見た感じは全然できそうもないんだけどもしかして今日も回れるかも?という期待で、ダミーがソコソコ上げ始めたらみんなイソイソと準備を始めました。準備をすべて終え、ちょっと離れたところにいる日本人に大きな声で「まだ時間決まっていないんだよね?」と聞いたところ、回りのパイロットから「みんな狭いところで待っていてストレス感じているのであまり大きな声は出さない方がいい」と注意されました。確かに日本じゃ当たり前のキューキュー詰めですが、ワールドカップでこんなことは無いかもしれません。エクアドルテイクオフは日本ばりにとっても狭いのです。大変失礼いたしましたと反省しきりです。

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さてやっぱりキャンセルになりまして、もしかして回れたらタスク回ろーなんて気持ちでテイクオフしましたが、弱弱サーマルにパラグライダーごちゃごちゃ状態でアチコチで叫び声があがっていて嫌気がさしてすぐ降りてしまいました。ストレスです!大声出してはいけません!そこのあなた!!という気持ちになりました。

はぁー、残すはあと1日のみです。

エクアドルワールドカップー5日目

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今日も曇り、いつもと変わらないお天気ですが、地元のおじさんが今日はバッドだといっていたのでどうやらダメそうです。それでも短め44キロタスクが組まれゲートが開くのを待ちましたが、ダミーの上がりはイマイチ、やがてキャンセルとなりました。お天気ばかりは中々上手い事行きませんね。
今日は、昨日の夜から喉が痛くてだるーい感じでどうやら風邪っぴきぽいのでフライトはやめて車で降りました。いかんです。

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2時半にホテルについてから部屋に引きこもり。睡眠タップリとって休養です(毎日、たっぷりとってはいるんですが。。。)晩ご飯はアルファー米と即席みそ汁、キュウリの浅漬け、シーチキンとアボガドとトマトとキュウリとラディッシュのサラダ、梅干し、ビール。質素ですが美味しゅうございました。飽食の日々に小休止です。

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喉が痛いと言っていたら、H川さんが龍角散をくれました。ゴホンといえば龍角散。昔、家にあったような無かったような、味は記憶にあると思ってたけど太田胃散と混同していました。この粉を喉の奥に振りかけるんですよ、余計ゲホゲホなるんじゃないかと疑心暗鬼ながらトライすると、、、ビックリ仰天すごい効き目です!スーッと痛みが無くなってゲホゲホも無し鼻もスッキリです!(ゴジラのように鼻から煙がバフーって出ちゃいますが)のど飴や喉に塗るスプレー系より段違いにいいです。日本に帰ったら早速購入しなくちゃです。龍角散飲んで早めに寝て明日に備えます!
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プロフィール

平木啓子

Author:平木啓子
☆スカイ朝霧パラグライダー
 スクールインストラクター
☆パラグライダー選手として
 世界各地の大会で奮戦中
☆2009年、2013年 
 ワールドカップ
 女子世界チャンピオン
☆北海道出身
☆静岡県在住

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